がん治療のためにも運動をして「体力」をつけましょう

皆さんこんにちは

がんサバイバーさんのココロとカラダのサポートをするべく、関西で活動中のがん専門運動指導士&睡眠健康指導士の川瀬ひとみです
今日は、私が勤務しているルネサンス運動支援センターで作成している「がん患者のための運動だより」のご案内です

 

治療のためにも体力は必要です

がん特化型運動施設ルネサンス運動支援センターは、大阪国際がんセンターの隣にある患者交流棟の3階にあります。

この患者交流棟には「運動支援施設」「患者交流施設」「保険調剤薬局」があって、各施設が連携してがん患者のみなさんをサポートしています。
大阪国際がんセンターの横にありますが、さまざまな病院で治療をされている方が、ここに足を運んでくださっています。

自分自身の経験も振り返ると「がん」と宣告されると、まず治療をどうするか、仕事をどうするか、家族のこと、治療費のことなど考えないといけないことが山のようにあって
運動しなきゃと思う気持ちは後回し。考えることすら少ないのかなと思います。

でも実は、治療をスムーズに進めるために、また、治療後不安なく元の生活に戻るためにも「体力は必要」なのです。
そして、体力は落ちると元に戻すのにはやはり時間がかかってしまいます。

栄養障害が起き活動性が低下すると、筋力が落ちて体力も低下し、少し動いただけでエネルギーをたくさん消費するため、いっそう疲れやすくなります。そして、疲れるから動かない、動かないから体力が低下するといった悪循環におちいり、ついには寝たきりの要介護状態におちいることもあります。

運動をすることによって身体機能が高まるため、動いてもエネルギーをそれほど消費しなくなり、疲れにくくなります。また、すっきりした気分になり、精神的苦痛も軽減されて毎日が快適になることが期待できます
図4 全身衰弱と筋肉の萎縮・筋力低下の関係

がん情報サービスより引用:https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/rehabilitation/index.html

だからこそ「体力をできるだけ落とさない」ことが大事なのです。
そのためには動くことと食べること。これにつきます。

運動というと、ハードに筋トレしたり、たくさん歩かなきゃ~なんて思うかもしれません。
そして、思うだけで疲れちゃうなんてことはありませんか?

そんなにハードに頑張らなくていいんです。

治療中や術後の時は、「身体の状態に合ったきつさ」の運動をして
ある程度日常生活が戻ってきたら、そこから少ししっかりと体力をつける運動をする。

例えば抗がん剤の副作用で、手足のしびれが気になって動きたくない・・・そう感じることもあると思います。そんな時もじっと安静にするのではなく、手足をグーパーするだけでもいいので「動かすこと」を生活の中に意識して取り入れてみる。

そして、もう少し動けそうと感じたら、筋力をつける(戻す)ような運動をしっかりと取り入れていく。

そうやって段階を踏みながら、焦らず、でも諦めずに動くこと。
自分の体をできるだけ動きやすい状態に保つためには、やはり継続が大事なのです。

 

少しでも動くきっかけに。「運動だより」を配信しています

動く習慣を日常に少しでも取り入れてほしいという思いを込めて、ルネサンス運動支援センターが月刊で作成し、大阪国際んがんセンター内に「運動だより」を設置しています

このお便りは、「家でできる」「簡単にできる」体操を載せています
歩くためのエクササイズや、心地よい眠りを手に入れるためのストレッチなど、毎月テーマを決めてお届けしています。

こんな感じです

今までは、大阪国際がんセンター内やルネサンス運動支援センターでしか手に入れることができなかったのですが、7月からHP内に掲載し、皆さんにもバックナンバーを見ていただけるようになりました!
バックナンバーたくさんありますので、ぜひ見てみてください。
きっと日々の運動のヒントになるものが見つかるはず!
◆バックナンバーはルネサンス運動支援センターHPのメニューからSNSを押して開いてください

1つだけでもいいので、まずは運動だよりをみながら動いてみてください
動くと心も体も軽~く、スッキリしますよ♪

ぜひ日々の生活の中に「動くこと」を取り入れて、体力低下をできるだけ防ぎましょう。

 

 

 

 

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